この記事は、うつ病経験者の僕の実体験をもとに、休職を開始した1〜2週目までの記録を紹介します。
この記事を読まれる方は、休職を検討している方や、いざ休職をしたが何をしたらいいのかで悩んでいる方が多いと思います。
でも意外にネットで調べても、うつ病の方が実際にどの様な休職期間の過ごし方をしたかという経験談的なものは少なくないですか?
この記事では、うつ病と診断された私自身が実際に休職期間にしていた事やしてよかった事、又当時どういう気分だったかなどを当事者目線で紹介します。
この記事を読んで、休職前の方や休職を始めたばかりで不安な方は過ごし方の参考にしていただければと思います。
目次
前提条件:管理人のうつ病の経緯と生活環境
休職期間の記録の前に、まず僕の生活環境やうつ病になった経緯など前提条件を簡単に説明しておきます。
僕は、年齢は30代半ばの会社員で1部上場企業で10年以上事務の仕事をしてきました。家族構成は妻と小さな子供2人の4人構成です。
ある年の転職を機に、激務な職場に変わり長時間労働とパワハラが重なり、2016年に適応障害と一度診断を受けました。
その時周囲に迷惑をかけたくないという思いと病気と向き合うのが怖かった事もあり、症状を無視して無理して働き続けていました。
そして2019年12月にうつ病と診断されました。
その後投薬しながら、しばらく勤務するも主治医などの勧めにより、休職する事になりました。
主にこの記事ではその後の休職期間の実体験を記事にしています。
なお日記自体は「ここち日記」というアプリで毎日の気分と行動をメモしていたのでそれをもとに、休職して約2ヶ月経った時に見返し書いたものであります。
休職開始から1週間目の過ごし方
体調はボロボロ。とにかくベッドから出れない
体がとにかく重く感じ、動ける気がしない状態でした。
睡眠に関しても横にはなっているがほぼ眠れている感じはしない感覚が続きました。
ただ主治医が言うには、恐らく無意識に寝れてはいるはずだから、あまり気にしすぎない様にとのアドバイスをもらっていました。
また肩こりもひどく、寝ているだけでも痛い状態でした。
精神もボロボロ、不安も強く、億劫感から最低限の日常生活もできないレベル
将来への不安や復職への不安から気分の落ち込みがとにかくひどい状態でした。
また会社でおきたパワハラや仕事の失敗がフラッシュバックされるなど反芻もひどく一日中不安を感じる日々が続きます。
また億劫感がとても強く、何をするにも面倒に感じられ動けませんでした。
歯を磨いたり、食事、お風呂なども面倒な状態でその日その日できる限りの事がやっとできるレベルでした。
とにかくベッドでゆっくり休んでいた。日常生活の作業もできないことはやらなかった。
この週の過ごし方としてはとにかく薬を飲んで、ずっとベッドで休養する事だけに努めました。
ベッドから1歩も動けない日が7日中5日間もありました。
食事も、ベッドに持ってきてもらい食べていました。
お風呂に入れない日も諦めてとにかく自分に素直にできない事、しんどいことは避けて過ごしていました。
またベッドにいる間はテレビをつけていました。
でもほぼ見れませんでした。
ただAmazonプライムなどで、昔面白かった記憶のあるドラマなどは、かろうじで見れたためそういったものをただ流して、目を瞑っていました。(昔の良い記憶だし、一度みているからすんなり頭に入ったのだと思うので、何も見れない人にはこの方法がお勧めです。)
ちなみに外出できたのは通院で1日、もう1日はコロナ影響でトイレットペーパーが切れると妻にお願いされ、何とかドラッグストアに買い物に行けたくらいです。
ただその翌日は疲れ果てて必ずベッドに寝込む様な感じでした。
またうつ病に読書がいいと聞いたので、Amazonで本を購入し本を読もうとするが集中力が続かず読めませんでした。
休職開始から2週目の過ごし方
体調はようやくベッドから脱出できるほどに
1週目に引き続き、前半4日間はベッドから動けないほどの倦怠感が続きます。
相変わらず、肩も痛いです。
また風邪もひいてしまい体調は最悪の状態になります。
ただ後半より、睡眠が少しづつ取れている事を感じ始め、少し倦怠感が取れる様になります。
ベッドで寝たきり状態からは脱出し、食事はリビングで食べれる様になりました。
朝に男の生理現象である勃起が発生してました。
そもそも近年発生していなかった事に気づきます。
うつ病になると機能が低下するそうです。
この様に体からは少しづつ回復の兆しが出だしてきます。
精神面は相変わらずだが、漠然とやりたい事を考えられる様になる
相変わらず仕事の失敗や叱責された事がフラッシュバックがひどい状態が続きます。
また妻との関係性も悪くなり、落ち込みがどん底までひどくなります。
ただ後半は落ちこみがあるが、何かをしたいなと漠然と思ったり、そろそろ動かねばと少し前向きに考える時間が出始める様になります。
その時考えたのは、映画館で映画を見たいや喫茶店のモーニングに行くことです。
ただ思うだけでそこまでの行動力を発するには至りませんでした。
2週目の過ごし方は、基本ベッドでゆっくり療養だが、食事はリビングでするなど少しずつ通常生活に戻していった。
この週も1週目に引き続きベッドで過ごす事がメインで休息を取っていました。
前半はベッドから動けず、1週目と同じ様な過ごし方をします。
ただ後半はベッドで寝たきりの状態からは脱出し、食事はリビングで食べれる様になり家族とも過ごせる様になりました。
だがレンタルしてもらった漫画を読もうとするが集中力が続かず、読めませんでした。
又外出も億劫だったため、結局3日間も延滞してしまいました。
まとめ 休職1週目〜2週目の記録
以上が、週ごとに分けた私の休職1〜2週目の記録となります。
こうやって休職の1週目〜2週目を振り返ると、最初の2週間は、やはりほとんど動けずベッドで安静にしていたというのが事実です。
よく休職したら、まずはゆっくりと休息をとるべきといいますが、本当にその通りだと思います。
もし仮に動けたとしても、自分の気持ちに素直に体の赴くままゆっくり好きなことをしたりするのがお勧めです。
僕の様に日常生活で歯磨きや着替え、食事も面倒ならしなくて良いと思います。
この時期はとにかく、自分の気持ちの赴くまま体と心を自由にさせてあげた事が、振り返ってみてもよかったと思います。
ただ、ベッドで寝ているだけは辛いという人は、動画配信サイトなどで昔、面白く感じた作品を見てみると私の様に少し見れる可能性があるかもしれません。
ぜひ一度試してみてください。
以上この時期は、絶対に頑張るところではありません。
まずは必ずゆっくり休んでみてください。
以上、ねこべえでした。