最近なんだか、頭が重いし、趣味も楽しめない。
もしかしてうつ病かも・・・
でも心療内科に行くのも怖いし、ネットで調べても「気分が落ち込んでる状態」とか抽象的な表現が多くてよくわからない。
その気持ちよく分かります。
気分の落ち込みって言っても具体的にどれくらいのレベルであったり、どんな事が実際起こったら落ち込んでいると言えるのかよくわからないと思います。
この記事では、うつ病と診断された僕自身に起こった心と体の症状をなるべく具体的な症状で紹介します。
この記事を読んで当てはまる事が多い方は、うつ病や適応障害の可能性がありますので、心療内科に行かれる事をおすすめします。
目次
この症状がある人はうつ病や適応障害の可能性があります!
うつ病には、様々な症状があります。
私が体験した症状は合計で30項目以上に当たるので、分かりやすくするため、心・脳・体の3分類に分けて順番に挙げていきます。
うつ病による心・感情の具体的症状
まずは心です。
心の症状は大きく分けて①楽しみ・喜びの喪失、②興味の喪失、③気分の落ち込みの3つです。
①楽しみ・喜びの感情の喪失
- 天気が良い日でも気持ちいいという感情が湧かない
- 世界が薄暗く感じる(白黒っぽく感じる)
- テレビを見ても面白く感じる事が少ないし、あまり見ようと思わない
- 綺麗な景色を見ても何も感じない
- 車の運転が好きだったが、運転していても作業にしか感じない(趣味を楽しめない)
- 自分の子供とすら遊ぶのが辛い、楽しくない
- 自分の子供への可愛いさがあんまり感じられず、愛情が薄くなっている
これは良くうつ病の症状として挙げられますが、実は僕はこの症状になっているという事に気づけませんでした。
何となく当てはまるとは思っていましたが、そんなのその日の気分により変動するものとか思っていました。
ただ実際に休職して、喜びや楽しみの感情を再び感じる様になって、長らく感じていなかった事に気づき、初めてこの感情を失っていた(弱くなっていた)事に気づきました。
②興味の喪失
- 新しい事をやろうと思わない。又は最近気づいたら全然新しい事をしていなかった
- 服装に興味がなく、同じ服を毎日きても平気
- 服の破れなども気にならない
- 寝癖を直そうと思わない
これも同じく、症状に気づく事ができませんでした。
大人になり年を重ねていくと自然とそうなると思っていたからです。
ですが休職してから自然と新しい事に興味を持ったり、身だしなみに興味をもつ事が出来、失っていた事に気づきました。
③とにかく気分が沈む
- 頭の中で不安な事がぐるぐる回る(反芻)がひどく思考が進まなく、気持ちがずっと沈んでいる。
- 常に物事をマイナスに考えてしまい、起きてもいない事に対する不安が抑えられない
- 友人に会うのが億劫・辛い、約束が怖い
- 大きな理由はないのに会社に行きたくない
この症状は実感がありました。とても辛い症状でうつ病でもかなり苦しい部分ではないでしょうか。
うつ病による脳の具体的症状
次に脳の働きの症状についてあげます。
主に、①集中力の欠如、②思考力の低下、③やる気の喪失(億劫感)です。
①集中力の欠如
- 映画に集中できない(見終わった後、内容がわからない)
- 商品の説明書が読めない
- 粗大ゴミや特殊な手続きの必要のあるゴミを捨てれない
- 電車で目的地を何度も乗り過ごす(行ったり来たりする)
- 一つの仕事を完結するまで仕上げる前に違う事をしてしまう。
- 仕事中、ソワソワして落ち着かない
- 電話で多くの情報を伝えられると整理できない
- 打ち合わせが辛い、異常に疲れる
- 物忘れが多い
- 人の話が聞けない(すーっと抜けていく感じ)
とにかく1つの事を集中する事が難しい状態になります。もの忘れなども顕著に出てくるかと思います。
②思考力の低下
- 起こっている事象の説明ができなくなった
- 情報が多いと考えがまとまらない
- 考えが前に進まない
- 頭に雲のかかった感覚がある
これは気づきにくいですが、とにかく頭の回転が鈍っています。
私にとっては雲が頭の中にありモヤモヤした様な感覚でした。
③やる気の喪失(億劫感)
- 日常生活で面倒に感じてやらない事が出てくる(歯磨き、顔を洗う、寝癖を直す、服を着替えるなど)
- 休みの日ベッドから出たくない、出れない
上記で挙げた、歯磨きや顔を洗うと言った日常生活に支障をきたす様になるとかなり病状が進んでいる可能性があると思います。
うつ病による体の具体的な症状
最後に身体の症状です。うつ病はよく心や脳だけの病気と思われがちですが、身体にもしっかりと症状のサインは出ています。身体の症状は大きく分けて①睡眠の異常、②体の痛み、③それ以外の体の不調の3つです。
なお、一つ一つの詳細は下記記事にまとめてますので詳細を知りたい人は、見てください。
①睡眠の異常
- 入眠できない
- 夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)
- 朝、異常に早く目が覚める(早朝覚醒)
- 朝起きれない(過眠・体内リズムの狂い)
これも代表的なうつの症状です。ただ睡眠障害にも色々とあり、上記の様な異常が発生します。私は時期によってどの症状が出るか変わったりましたが、どれもとても辛い症状です。
②体の痛み
- ひどい肩こり、しかも治らない
- 腰痛
- 頭痛
これは、見逃しがちなうつのサインです。
緊張状態が続く事で慢性的な肩こりや腰痛、頭痛が発生します。
③それ以外の体の不調(耳、食欲、目、吐き気)
- 耳鳴りが頻繁に起こる
- 時々音が聞こえない
- 瞬きが異常に多い感じがする
- 倦怠感
- 異常な食欲の増減からの体重の増減
- 会社に行こうとすると吐き気が出る
- 頭が重い
- 疲労感が強い
それ以外の体の症状です、ストレスは耳にくると言いますが、耳鳴りや音が聞こえなくなるのは、ストレスが強い状態だとなりやすいです。
又異常な食欲の増減による体重の増減も代表的な症例です。
どれも非常に辛い症状です。
まとめ:当てはまる症状が沢山あった人は心療内科へ行く事をおすすめします。
以上、この記事では、心・脳・体の3つの部分にわけ、症状の例をあげていきました。
中には、気づきにくい症状もありますので、これを読んでもしかしたら、うつ状態にあるかもと思った方は、悪化しないうちに早めに心療内科を受診する事をおすすめします。
僕は、3年前に適応障害の症状と向き合えきれず、うつ病まで病状を悪化させてしまった事を今でも悔やんでいます。
早めに気づく事が悪化も防げ、それだけ治りは早いと言われています。
これを読まれた方の、心と体の健康を心から祈っております。